2019年、アイヌ新法の成立により、アイヌの人々は日本の先住民族であると明記されましたが、その歴史、背景の認知が、この国にはまだほとんどありません。阿寒ユーカラ「ウタサ祭り」の「ウタサ」とは、アイヌ語で「互いに交わる」という意味を現しています。
このお祭りでは、独自のカルチャーを持ち、育ったアイヌの方々と、それ以外のカルチャーを持つアーティストたちが互いに交わり、認め合い、まだ見たことのないまったく新しいライブステージの時間を共有、提供することを目的にスタートしました。
2月12日、13日、2日間に渡って行われたウタサ祭りは、 アイヌ民族と和人が、互いの文化を理解し、互いの文化を通して交わり、 共鳴し、新しい文化を生みだす空間。子供から大人まで、民族間の垣根を超えた新たな交わりの舞台です。
歌、踊り、口承文芸(ユーカラ)、工藝、食。 アイヌ民族が継承してきた伝統文化を、次の世代に伝え、その進化を記録する時間。 Rock、Dance Music、Improvisation、Pops。 和人が生み出してきた音楽と、 アイヌ民族の音楽が交わり、奇跡が生まれる瞬間。
民族間の垣根を超えた新たな交わりの舞台となった2日間の模様を、ドキュメンタリーを交えてお送りします。