[Album] Southern All Stars (サザンオールスターズ) – Nude Man [2024 Remaster] [FLAC / WEB] [1982.07.21]
この時期の彼らといえば、「チャコの海岸物語」の大ヒットがあったが、アルバムには収録されず、本作には本作ならではの世界観が存在することとなる。この新作を牽引したのは次のシングルとしてヒットした「匂艶(にじいろ) THE NIGHT CLUB」である。ラテン・ロックということでは従来の路線でもあったが、より重厚で精密な音圧を実現し、確かな成長が聴き取れた。さらに社会性のある作品というのも本アルバムの特色となる。タイトル曲「Nude Man」はロッキード事件を匂わす歌詞であり、桑田が書き、原が歌った「流れる雲を追いかけて」は、中国残留孤児が社会問題となっていた世相を反映したものだった。ソングライティングの新たな挑戦を告げるのが「逢いたさ見たさ 病める My Mind」であり、敢えて一音に一文字のみを乗せ、母音を伸ばさず歌う手法が試みられた。さらに「来いなジャマイカ」では、頭韻と脚韻の斬新な合わせ技が冴えていた。「Just A Little Bit」は大半が英語の歌詞なのだが、この件に関しては、若気の至りであったと後に桑田自身も振り返っている。なお、バンドの枠を超え、ソングライターとしての桑田が脚光を浴びたことも付け加えておく。「夏をあきらめて」は、様々なところで愛されるJポップのスタンダードな存在にもなっていく。 収録内容 01 DJ・コービーの伝説 02 思い出のスター・ダスト 03 夏をあきらめて 04 流れる雲を追いかけて ...