高畑勲・宮崎駿作品の新たな魅力を探しに、
旅に出ませんか?
≪ジブリがいっぱいCOLLECTIONスペシャル≫
『ジブリの風景 ~高畑勲・宮崎駿監督の出発点に出会う旅~』
スタジオジブリ作品にかかせないもの.それは”ファンタジー”。しかしその作品の中には、まるで実在しているかのようなリアリティあふれる舞台が描かれています。それもまたジブリ作品の魅力のひとつ。実はこれらの舞台には、監督がスタッフと一緒に下見に行き、インスピレーションを受けた場所があります。それを私たちは「ジブリの風景」と名づけました。
■高畑勲・宮崎駿監督の出発点
スタジオジブリ設立前の高畑勲監督と宮崎駿監督は、1970年代に放映されていたいくつかのテレビシリーズで制作現場の中心を担っていました。アニメーション映画を作る際に、実在する場所で下見(ロケハン)をし、そこから物語の舞台を作り上げていく方法論は、その当時から受け継がれてきた手法と言えるでしょう。
高畑勲監督と宮崎駿監督の創作活動を語る上で、30年以上たった今でも色あせない名作としてあげられるのが、”スイス・アルプス”を舞台にした「アルプスの少女ハイジ」と”カナダ・プリンスエドワード島”を舞台にした「赤毛のアン」です。
「アルプスの少女ハイジ」の制作にあたって高畑・宮崎両監督らがロケハンした足取りを辿る旅人は、国内外でモデルや報道リポーターとして活躍中の知花くららさん。アルプス山麓で今もハイジやおじいさんと同じようにチーズを作り続ける人々の暮らしに触れ、山岳鉄道に乗って雄大な風景を眺めながら若き日の両監督に思いを馳せることによって、「ハイジ」の魅力に迫ります。
「赤毛のアン」はキャラクターの魅力だけでなく、美しいプリンスエドワード島の自然を描いた美術でも知られていますが、その多くを手がけたのが美術監督の井岡雅宏さんです。実はカナダへのロケハンには参加できなかった井岡さんが何故、あのように空気感まで再現した背景美術を生み出すことが出来たのか。惜しくも早世した井岡さんの背景美術の魅力を高畑監督のインタビューなどを交えつつ解き明かします。
スタジオジブリ作品「コクリコ坂から」(監督:宮崎吾朗)は親子2世代にわたる青春を描き、2011年の日本映画興行収入1位を記録しました。1960年代の横浜を舞台にしたこの作品の風景―当時の面影を残す洋館や港の見える丘公園、山下公園などを訪ねた知花さんが、あの激動の時代を生きた若者たちに思いを寄せながら、父・宮崎駿監督から、息子・宮崎吾朗監督へ受け継がれた創作の秘密に迫ります。
<映像特典>
●高畑勲インタビュー(約16分)