出演 : マーク・ラファロ, スティーヴ・バートン, デルロイ・リンド, クリフトン・コリンズ・ジュニア, ジェームズ・ガンドルフィーニ
監督 : ロッド・ルーリー
罪を犯した兵士たちを収容する軍刑務所「ラスト・キャッスル」に、歴戦の英雄アーウィン中将(ロバート・レッドフォード)が、部下の命を失ってしまった罪で送られてくる。刑務所長ウィンター大佐(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は、アーウィンに非人間的仕打ちを与え続けるが、決して誇りを失わない彼の姿にほかの囚人たちも共鳴し.。
刑務所を舞台に壮絶な”戦争”を繰り広げていくという奇抜なアイデアのアーミー・アクションものではあるが、そこで描かれているのはあくまでも男の誇りであり、やはりかつてR・レッドフォードが主演した刑務所もの『ブルベイカー』を彷彿させるものがある。決して単なるイケイケ軍人賛美映画ではない。なお、ジェリー・ゴールドスミスによる音楽も秀逸だが、戦士の尊厳を荘厳に奏でるメインテーマが作曲された日にNY同時多発テロが勃発したことから、2001年9月14日ハリウッドでのテロ犠牲者追悼公演で本曲が演奏され、以後この曲は『2001年9月11日』と名付けられ、平和の祈りを訴える響きとしても広がっていった。