出演: クエンティン・タランティーノ/ローレンス・ティアニー
鬼才クエンティン・タランティーノ監督の、記念すべきデビュー作である。当時弱冠28歳でレンタルビデオ屋の店員だった彼が、自ら書いた脚本を売り、わずか3万ドルの低予算で監督、脚本した。なお、この脚本はのちに『トゥルー・ロマンス』として映画化された。
宝石強奪のために集められた、互いの素性は知らない6人の男たち。彼らは計画どうり宝石店を襲撃するが、逆に包囲していた警官隊の猛攻撃を受ける。彼らの中に警察の「犬」が紛れていたのだ。
この若き天才監督が撮った傑作バイオレンスは、脚本に惚れこんだハーベイ・カイテルの資金援助と出演というバックアップを得て制作された。カンヌ映画祭では「心臓の弱い方はご遠慮下さい」という警告つきで上映されたほど、世界の映画界に大きな衝撃を与えた。タランティーノの神話は、この1作から始まったのだ。