解説
直木賞を受賞した高村薫原作の社会派ミステリードラマ。住宅街で元暴力団員が遺体となって発見された。捜査が難航する中、「マークス」と名乗る青年が捜査線上に浮上する。
あらすじ
閑静な住宅街で起きた元暴力団員・畠山の殺人事件。捜査一課七係の合田雄一郎警部補は、なかなか糸口が掴めずにいた。時を置かずして、法務省官僚である松井が殺害されるが、傷口が畠山の事件と酷似しており、連続殺人へと発展したかに見えた。だが警察上層部から「合同捜査はなし」という不可解な命令が下る。合田は大学時代の同期であり元妻の兄でもある東京地検検事・加納に事情を求めるが「上の命令に従え」と拒まれてしまう。